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「いい感じで振り抜けた」広島・坂倉将吾1967年東映の大杉勝男以来57年ぶり球宴満塁弾

スポーツ報知 2024年7月25日 5時35分

◆マイナビオールスターゲーム2024 全セ10―16全パ(24日・神宮)

 笑いと興奮のお祭りムードが完成した場面で、全セの広島・坂倉将吾捕手(26)が“おいしい主役”をさらった。2点を追う2回2死満塁。藤井の高めの140キロをフルスイングした。「少し上がりすぎたけど、いい感じで振り抜けたので『いってくれ』と思った」。バックスクリーンへのグランドスラム。目を丸くしながら、右手を突き上げた。

 球宴の満塁弾は1967年・第3戦の大杉勝男(東映)以来57年ぶり。「後で知った。実感がない」という史上3人目の劇弾は運も味方につけた。直前の1死満塁で度会が左飛。犠飛には十分の飛距離だったが、左足裏を痛めているサンタナが本塁突入を控えた。ルーキーは笑いながら三塁に指を向け、助っ人がヘルメットを取って平謝り。やりとりを「全然見ていなかった」という次打者は「『えっ、走らないんだ。よし、いったろう』と思いました」。球宴通算5打席目での初安打を最高の一打で飾った。

 満塁弾は21年から昨年まで1本ずつ。これで“4年連続”だが「新井監督からシーズンでも、と言われたので頑張ります」と誓った。前半戦は打率2割3厘、4本塁打と苦戦。2年ぶり2度目の夢舞台で丸、長岡らと積極的に会話し「右投げ左打ち独特の感覚とか、吸収できたことが一番」と、貴重な時間を過ごした。捕手としての10失点に「止まらねえ~」と苦笑いした球宴初スタメン。歴史的な打ち合いに、しっかり名を刻んだ。(安藤 理)

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