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錦織圭がパリ五輪の男子ダブルス&混合ダブルスにエントリー 3種目出場なら日本勢初

スポーツ報知 2024年7月25日 0時0分

 テニス男子シングルスで元世界ランキング4位の錦織圭(34)=ユニクロ=が、パリ五輪で男子ダブルス、混合ダブルスにも登録したことが24日、大会組織委員会から発表された。男子ダブルスはダニエル太郎(31)=エイブル=、混合ダブルスは柴原瑛菜(26)=橋本総業=とペアを組んで臨む。日本勢でテニスの3種目に出場すれば史上初となる。

 2008年北京五輪から5大会連続出場となる錦織は、右足首痛の影響で今月の4大大会・ウィンブルドン選手権(英国)で1回戦敗退。直前のクレーコートの大会も欠場していた。それでも、23日には会場のローランギャロスで約2時間、練習をこなし、日本代表の高田充監督も「心配だったが、予想よりもいい状態で入ってきた」と動きに問題ないことを強調していた。24日は試合会場でガエル・モンフィス(フランス)とゲーム形式で打ち合って順調に調整している。

 テニスは25日に組み合わせ抽選。27日から競技が始まる。錦織は2016年リオ大会ではシングルスで日本勢96年ぶりメダルとなる銅メダルを獲得。21年東京もマクラクラン勉とペアを組んだ男子ダブルスで8強入りを果たした。混合ダブルスでペアを組む柴原は、同会場で行われた22年全仏の同種目で優勝した実力者だ。実績のある五輪の舞台で全3種目に挑む日本のエースは、輝きを取り戻せるか。

◆錦織の過去4大会

▽2008年 北京大会 2月にツアー初優勝を果たし、世界ランキングは124位ながら国際連盟(ITF)推薦枠で出場。1回戦でシュットラー(ドイツ)にあと1ゲームで敗戦から粘るもフルセット負け。「五輪は夢だったから悔しい」。

▽12年 ロンドン大会 1回戦でトミック(オーストラリア)に中断を挟む5時間超えの試合で勝利し、日本勢1924年パリ大会以来88年ぶりの勝利。準々決勝でデルポトロ(アルゼンチン)に敗れた。「「(8強入りは)うれしい気持ちもあるし、大きな意味がある」。

▽16年 リオデジャネイロ大会 第4シードで臨むも、準決勝で前回金のA・マリー(英国)に敗れ3位決定戦へ。ナダル(スペイン)にフルセットで競り勝ち、1920年アントワープ大会(熊谷一弥、熊谷、柏尾誠一郎組の銀)以来96年ぶりのメダルを獲得。「素直にうれしい。最後まで日本のために頑張れた」。

▽21年 東京大会 シングルスは準々決勝で世界ランク1位の天敵ジョコビッチ(セルビア)に完敗。「何もできなかった」。ダブルスはマクラクラン勉と組み8強。

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