Infoseek 楽天

【高校野球】鶴岡東が2年ぶり甲子園に王手…勝ち越し2ランの3番・日下心「決勝へしっかり準備していきたい」

スポーツ報知 2024年7月25日 8時54分

◇第106回全国高校野球選手権山形大会 ▽準決勝 日大山形5-6鶴岡東(24日・ヤマリョースタジアム山形)

 山形で準決勝2試合が行われ、鶴岡東と東北文教大山形城北が26日の決勝(午前10時開始、ヤマリョースタジアム山形)に進んだ。鶴岡東は3番・日下心一塁手(3年)の勝ち越し2ランで日大山形に6―5で競り勝った。

 手応え十分の一発だった。5回1死一塁から、鶴岡東・日下が外角高めの直球を強振。両翼100メートルの左翼芝生席に飛び込む勝ち越し2ランだ。「(打った瞬間)入ったな、と思いました。素直にうれしかった」。節目の高校通算20号が白星につながった。

 流れを引き寄せた。1回に2点を先制され、2回に相手ミスなどで3―2と逆転するが、その後得点を取り合って4―4の同点となった。日大山形には昨秋県決勝、今春県準決勝ともに勝利しているが昨夏甲子園経験者も多く、雪辱に燃えている強敵。どちらが主導権を握るかわからない中で生まれた一撃だった。

 佐藤俊監督(52)は「流れが(両校の間を)行ったり来たりする試合。選手たちは落ち着いてよくやってくれた」。日下も「(監督から)焦るなよ、と言われていた。打席で余計なことを考えず、シンプルに振れたのが良かった」と胸を張った。もっとも守備では8回にバント処理をミスしてピンチを広げる場面もあり、「気を引き締めていかないといけない」と反省。すべてを次戦の勝利につなげる。

 昨夏の代表校を倒し、2年ぶり出場へ王手をかけた。26日の決勝では東北文教大山形城北と対戦する。「もう頭の中は次の試合(のこと)です」と指揮官はすぐに前を向き、日下も「しっかり準備していきたい」ときっぱり。大一番でも持ち味の強打を発揮し、甲子園切符をたぐり寄せてみせる。(有吉 広紀)

 〇…日大山形は2年連続となる夏の甲子園出場を目指したが、接戦で敗れた。5番・沼沢塁人一塁手(3年)は3本の二塁打を含む5打数4安打3打点と大活躍。「全体としてもいい打撃のつながりはありましたけど、あと一歩が出なかった。個人としては最高で、やりきりました」とキッパリ。晴れやかな表情を見せ「新チームは打撃を磨いて、僕たちが行けなかった甲子園に行ってほしい」と後輩たちにエールを送った。

この記事の関連ニュース