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カブス鈴木誠也が城島氏に並び日本人メジャー右打者最多の通算48本塁打 カウント3―0からは自身初アーチ

スポーツ報知 2024年7月25日 9時51分

◆米大リーグ カブス2―3ブルワーズ(24日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブスの鈴木誠也外野手は24日(日本時間25日)、本拠でのブルワーズ戦に「3番・右翼」で先発。1―1で迎えた3回1死に、2番手右腕ウィルソンから、左翼席へ8試合ぶりのアーチとなる今季14号勝ち越しソロを放ち、メジャー通算48本塁打となった。日本人メジャーではドジャース・大谷翔平投手、松井秀喜氏、イチロー氏に続き、城島健司氏に並ぶ4位タイ。右打者では城島氏と並ぶ最多タイとなった。鈴木は第1打席に左中間二塁打を放ってマルチ安打を達成。4打数2安打1打点で打率は2割6分4里となった。チームは2―3で敗れて2連敗。

 和製右打者の頂点に並ぶ打球が、シカゴの青空に放物線を描いた。1―1で迎えた3回1死。ブルペンデーのブルワーズ2番手右腕ウィルソンの第1ストライクを餌食にした。3ボールからの4球目。内寄りに来た93マイル(約150キロ)のシンカーを完璧に捉える。打球は左翼席に一直線。一塁を回って右手をあげた鈴木は、悠々とダイアモンドを一周した。

 メジャー通算48号。大谷、松井、イチローに続く日本人メジャー歴代4位タイ。城島健司氏が2012年に日米通算18年の現役生活を終えたのと入れ替わるように、翌年、広島でプロのキャリアをスタートさせた鈴木が、渡米3年目で肩を並べた。

 ボールカウント3―0からの本塁打は自身初。同カウントは過去26打席あり、結果は6敬遠を含む22四球1安打3打点。「待てのサイン」が出ることもある。つなぎ役に徹する場合もあれば、この日は「振って良し」のサインを出したベンチの期待に応え、全ボールカウントでの本塁打達成となった。

 「状況じゃないですか。競ってましたし、なかなか点が入る雰囲気がなかったので、振っちゃおう、という感じで行きましたけど。塁にためていかなきゃいけない状況なら、無理して行くことはないと思います。打っていい場面だったので、振っていきました」と、鈴木が言えば、カウンセル監督も「誠也とは、積極的に行く時は行こうと話している。彼は相手投手にいい感覚を持っていた。いい球を選んで仕留めた。(スイングは)正しい判断だった」と称えた。

 この日は、初回に左中間二塁打を放ち、続くハップの右前打で同点のホームを踏むなど、要所でバットが快音を重ねたが、チームは2―2で迎えた9回に抑えのネリスが1点を献上し、2連敗。「何とかして勝ちが欲しいところ。なかなか点にならず、投手陣に申し訳ない。また切り替えて次、いい仕事が出来ればと思います」と、26日(日本時間27日)からの敵地のロイヤルズ戦を見据えた。

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