Infoseek 楽天

関脇・霧島が7勝目で大関復帰に望み繋ぐ 2連敗中の熱海富士へ「やりかえす気持ち」で完勝

スポーツ報知 2024年7月25日 20時14分

◆大相撲 ▽名古屋場所12日目(25日・ドルフィンズアリーナ)

 関脇・霧島(音羽山)が大関復帰へ望みを繋いだ。幕内・熱海富士(伊勢ケ浜)との立ち合いで右を差すと頭をつけて、一気に寄り切った。完勝で7勝目。「立ち合いから考えて、いつも通りやれた」と充実した表情だった。ここ2場所連続で敗れている熱海富士には「先場所の負け方が恥ずかしかった。やり返す気持ちだった」と燃えていた。

 大関だった先場所は途中休場。今場所は大関から関脇に転落しており、10勝すれば大関復帰するが、10日目で5敗。1敗もできない状況まで追い込まれていた。それでも「負けてもいい気持ちで思いきりやろう」と開きると、11日目には大関・琴桜(佐渡ケ嶽)を撃破。「調子も良くなっている。自信もついてきた」と吹っ切れた。

 名古屋場所前は静岡・熱海市で4日間“合宿”。トレーナーと体を鍛え上げると同時に、痛めた首周辺を、温泉で治療。ただ熱海は熱海富士のお膝元。あるお店に入ると「熱海富士の後援会の人と間違われた」という。大関だった昨年九州場所では優勝争いし、力の差をみせた。だが、ケガの影響でここ2場所は連敗。負け方も悔しさが残り、合宿中に雪辱の気持ちが湧いた。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「いいんじゃないですか。開き直ったよう」と期待。13日目は3敗と好調な幕内・隆の勝(常盤山)と対戦する。初場所は横綱昇進まであと一歩まで迫った。霧島は「残り3日しっかりやっていきたい」と静かに闘志を秘めた。

この記事の関連ニュース