歌舞伎俳優の坂東玉三郎と落語家の春風亭小朝が25日、東京・歌舞伎座で「坂東玉三郎×春風亭小朝 歌舞伎座特別公演」を行った。
昨年7月の京都・南座、今年1月の大阪松竹座に続く、玉三郎と小朝のコラボイベント第3弾。歌舞伎座での開催は初めて。落語の名作で歌舞伎でも世話物として親しまれる「怪談 牡丹灯籠(ぼたんどうろう)―お札はがし―」は浪人・萩原新三郎などを小朝が演じ、お露、お米、お峰の女形3役を玉三郎が勤めた。「越路吹雪物語」は小朝の語りの間に、玉三郎が「群衆」「誰もいない海」「白い夜」「愛の幕切れ」「愛の讃歌」など6曲を歌った。
一夜限りの特別公演は、チケット完売の大盛況。小朝が軽妙なトークで笑いを誘い、玉三郎が伸びやかな歌声を響かせると歌舞伎座は万雷の拍手に包まれた。