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【高校野球】和歌山・田辺18年ぶりの4強 本職遊撃手の山本陣世が大仕事「4番・投手」で完投&同点打

スポーツ報知 2024年7月26日 5時0分

◆第106回全国高校野球選手権和歌山大会▽準々決勝 田辺4―1海南 (25日・紀三井寺)

 頼れる男が、18年ぶりの4強をたぐり寄せた。山本陣世(3年)は本職は遊撃手ながら、この日は「4番・投手」で先発。140キロ前後の直球を軸に1失点で完投。打者としても0―1の4回1死二塁で左前へ同点打を放つなど、1安打1打点2得点と活躍した。

 昨秋からの公式戦でエース・寺西邦右(3年)以外が初めて先発を務めた。「朝、『準決勝のために投げきってくれ』と監督に言われたので」と、公式戦初完投で田中格監督(52)のゲキに応えた。そんな右腕が「かわいい後輩」と話す、指揮官の息子・田中大心遊撃手(1年)は4回1死一、二塁から右翼線二塁打で山本陣を勝ち越しのホームに迎えた。同じ遊撃手の先輩には「師匠的な存在です」と尊敬の念を向ける。

 準決勝は智弁和歌山と対戦する。昨秋の準決勝では、山本陣が逆転満塁弾を放ち、5―2で勝利。その後、21世紀枠でセンバツに選出された。「投げ勝てたことを自信にしたい」と山本陣。今度は自力で、95年以来の夏聖地へと導く。(森口 登生)

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