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「一発目で勝つことが、その後にもつながる」高橋藍、サーブ「耐えて」初戦ドイツ倒す

スポーツ報知 2024年7月26日 12時0分

 【パリ25日=ペン・宮下京香、カメラ・小林泰斗】52年ぶり金メダルに挑むバレーボール男子代表が、パリ市内のコートで練習を公開した。世界ランク2位の日本は、開幕ゲームとなる27日の1次リーグ(L)初戦で同11位のドイツと対戦。高橋藍(らん、22)=サントリー大阪=が取材に応じ、高さとパワーを備えたドイツ攻略へ、日本の武器である鉄壁守備を掲げた。

 6対6の実戦形式の練習で宮浦の強打を拾った藍は「オー!」と雄たけびを上げた。52年ぶり金へ、第一関門のドイツ戦まであと2日。現地時間24日に五輪会場のパリ南アリーナで初練習を実施。士気の高まる練習に藍は「五輪前にいい形でやれている。五輪会場で練習してチームの士気も高まった」と充実の汗。6月に負傷した左足首は「100%ではないが、それに近い状態に上げていく」と意気込んだ。

 高さとパワーを備えたドイツ打倒に、重要となるのが守備だ。ドイツとは日本時間6月5日のネーションズリーグ(NL)で対戦し、高い打点からの強いサーブに苦戦し3―2で辛勝。藍やリベロの山本智大(29)=大阪ブルテオン=が中心のサーブレシーブを安定させ、攻撃につなげることが勝利への道筋だ。藍は「前回はサーブに苦しめられ、間のボールで落としてしまうことが多かった。ドイツには僕と山本選手が軸として(相手サーブをレシーブする)レセプションで耐えて、返していくことが大事になる」とそろばんをはじいた。

 サーブに加え、パワーのある攻撃陣のスパイクも警戒する。特に前戦では不在だった相手エースのオポジット、ギョルギ・グロゼルにトスが集まることが予想され、得点源を封じることがカギになる。同21日に3―2で勝った世界ランク1位のポーランドとの強化試合で高さのある強打へのブロックやブロックとレシーブの連係には自信を深めてきた。主将の石川も「彼(グロゼル)に球が集まり決められると相手の流れになる。どれだけ対応できるか」と警戒を強めた。

 1次L突破へ優位に進めるためには白星発進は絶対。必然的にドイツ戦は総力戦となる。パリ入り後、同部屋の藍と山本は午後9時頃に就寝し、翌朝5時起床。8時から練習と国際大会では珍しい朝一番の試合へ、リズムを整える。「タフな試合にはなるが、一発目で勝つことが、その後にもつながる」と“キーマン”が気合をみなぎらせた。

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