◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(25日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、本拠地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、31号を放った。4試合ぶりの本塁打で日米通算250号の節目に到達し、本塁打キングを独走するシーズン48・3発ペースとなった。
圧巻のアーチが出たのは前を打つアーメドが移籍後2試合目にしてドジャース初アーチとなる勝ち越し弾を放った直後の8回1死走者なしの5打席目。米国では珍しい右下手投げ右腕Ty・ロジャーズの初球のスライダーをジャストミートした。打球角度46度は、メジャー202本目の本塁打で最も大きい角度。高々上がった打球は右翼ポール際へ吸い込まれていった。打率は3割1分2厘となり、31本塁打とともに2冠になった。
21日(同22日)の本拠地・レッドソックス戦では、3打席目に中堅右へ、今季自身2番目の飛距離となる473フィート(約144メートル)の30号特大ソロ。試合後に「甘い球をしっかり打てた。その前の打席の感覚もよかった。いい感覚が、いい結果につながると、今後の打席にいい影響が出てくるんじゃないかなと思います」と手応えを口にしていた。23日(同24日)には2安打で今季最多タイの3打点。24日(同25日)は3打席連続三振を喫するなど4打数無安打だったが、2試合ぶりの安打が目を覚ますような本塁打だった。
本塁打キングを独走する31号。本塁打王争いでもオズナ(ブレーブス)に一時1本差と迫られていたが、3本差になった。チーム102試合目での31本塁打は、レギュラーシーズン162試合に換算すると、48・3発ペース。自己最多21年の46本、本塁打王になった23年44本を上回り、日本人初となる50本も見えるペースだ。
先発右腕・ウェブと対戦した大谷の初回先頭の1打席目は四球。2回2死一、三塁のチャンスで迎えた2打席目は打球速度107・5マイル(約173・0キロ)という鋭い当たりだったが、投ゴロに倒れた。1点をリードした4回2死一塁の3打席目には、左中間へ二塁打。際どいタイミングだったが、激走して二塁に滑り込んでセーフだった。 2点リードの6回無死一塁の4打席目は、身長211センチのMLB最長身右腕・ジェレと対戦して中飛に倒れていた。
◇大谷の年度別本塁打数
(日本ハム=48本)
▽13年 3本
▽14年 10本
▽15年 5本
▽16年 22本
▽17年 8本
(エンゼルス=171本)
▽18年 22本
▽19年 18本
▽20年 7本
▽21年 46本
▽22年 34本
▽23年 44本
(ドジャース=31本)
▽24年 31本
※NPB通算48本、MLB通算202本、日米通算250本