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夏空を彩る熱気球は壮観…上士幌町で8月2~4日「第51回北海道バルーンフェスティバル」開催…あの街行く北海道

スポーツ報知 2024年7月26日 8時19分

 十勝平野の北端にある上士幌町では、8月2~4日に「第51回北海道バルーンフェスティバル」が開催される。1974年に日本で初めて開かれた熱気球の大会は、昨年で節目の50回目を迎え、来場者約4万6000人と大きな盛り上がりを見せた。今年も様々なイベントが用意され、お祭りムードが高まっている。

 大会では、40機以上の熱気球がターゲットを目指して、その操縦技術を競う。4日午後には、すべての競技を終えた熱気球が自由に空を舞う「フライト・カーテンコール」を実施。広大な自然と、夏空をカラフルに彩る熱気球のコントラストは壮観だ。

 期間中は、上空約25メートルまでフワリと浮かび上がる「熱気球係留体験搭乗」(有料)も行われる。十勝ならではの美しい景色を熱気球から一望。空を舞う感動を味わえる。また、3日夜には「バルーングロー」を実施。航空公園に立ち並ぶ熱気球が、バーナーの炎により光のオブジェとなって幻想的に輝き、会場を照らす。

 フェスティバルだけではなく、同町は観光資源にも恵まれている。糠平湖、タウシュベツ川橋梁、ナイタイ高原牧場など見所は満載。同町観光協会の田村啓二さんは「上士幌町には観光スポットがいっぱいあります。全シーズン楽しめる町なので、ぜひお越し下さい」と来町を呼びかけている。

 上士幌町には糠平湖など多くの観光スポットがある。1937年完成の「タウシュベツ川橋梁」は長さ130メートルのアーチ橋。ダムの水が少ない1月頃から凍結した湖面に姿を現わし、水位が上昇する5月頃から沈み始め、夏頃には湖底に沈む“幻の橋”だ。「ナイタイ高原牧場」は東京ドーム358個分に相当する総面積1700ヘクタールの日本一広い公共牧場。牛の放牧を見ることができ、時には野生の鹿も現れる。また、十勝平野を一望できる展望台、地元食材を使ったグルメもある。北海道の国道で最も標高の高い「三国峠」は、緑深い夏の大樹海、秋の黄葉が魅力。源泉かけ流しの「ぬかびら源泉郷」も外せない。

 ◆上士幌町 十勝北部、大雪山国立公園の東山麓に位置し、町内の約76%が森林地帯となっている。1907年に開拓が始まり、31年に士幌村(現・士幌町)から分村して上士幌村、54年に町制施行。主な産業は農業、林業、観光業。スピードスケートで五輪3大会に出場した根本奈美の出身地。人口は4805人(6月末現在)。

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