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「メリーちゃん」と呼ばれたアンダースロー 70年ノーノーなど23勝 強気で内角攻め、3度の与死球王

スポーツ報知 2024年7月27日 6時5分

 創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第62回は渡辺秀武。

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 「メリーちゃん」と呼ばれたアンダースローが、渡辺秀武だ。

 1941年9月16日、静岡県出身。静岡・富士高、本州製紙、日本軽金属を経て63年に入団し、3年目の66年にアンダースローに転向。180センチの長身を折り曲げ、伸びのある速球を武器に13勝を挙げた。翌67年も13勝。70年には5月18日の広島戦(後楽園)でノーヒットノーランを達成するなど23勝をマークした。66年から72年までの7年で6度の2ケタ勝利を挙げ、堀内恒夫、高橋一三と並んでV9時代の主力として活躍した。

 73年に日拓(現日本ハム)、大洋、ロッテと転々。79年に広島に移籍後は、主に中継ぎ投手として79、80年と2年連続の日本一に貢献した。

 気が優しくて、真面目。周囲からは「メリーちゃん」の愛称で親しまれた反面、短気な性格でマウンド上ではカッカすることもあった。強気で内角を攻めることも多く、3度シーズン与死球王となり、西武・東尾修に抜かれるまでは、通算144与死球は最多だった。

 82年に引退後はスカウトに転身。2007年に死去した。

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