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役所広司、川喜多賞に選ばれ「あの世で受賞者のパーティーがあれば…」映画界の偉大な先人たちに思いをはせる

スポーツ報知 2024年7月26日 18時53分

 俳優の役所広司が26日、日本映画の発展に寄与した人物を表彰する第42回川喜多賞に選ばれ、都内で行われた贈賞式に出席した。

 2015年に黒沢清監督が受賞した際、祝福に駆け付けた役所は「まさか、自分が受賞するとは思いませんでした」。檀上で花束と宝塔を送られると、黒澤明監督、大島渚監督、三船敏郎さんら歴代の受賞者に触れ「そうそうたるメンバーで尊敬する方々ばかりです。もし、あの世で受賞者のパーティーがあれば、緊張して、楽しめないパーティーかなと想像します」と冗談を交えて笑わせた。

 川喜多賞は、川喜多長政さん・かしこさん夫妻、川喜多和子さんと親娘2代が半世紀以上に渡る長い間、映画を通じて国際間の友好を深め、理解を増すことに努めた業績を記念して設立された。7月27日は、かしこさんの命日。役所は「改めて、川喜多かしこさんの映画に対する思いを肝に銘じて、日本映画のために、映画ファンのためにも必死に働こうと思います」と気を引き締めた。

 これまで役所はハリウッドでリメイクされた「Shall we ダンス?」(周防正行監督)、カンヌ国際映画祭の最高賞「パルム・ドール」受賞の「うなぎ」(今村昌平監督)をはじめ、「CURE」(黒沢清監督)、「EUREKA」(青山真治監督)など国内外の映画祭で高い評価を受けた作品に主演。日本映画の海外進出に大きく貢献した。

 近年も「孤狼の血」(白石和彌監督)、「すばらしき世界」(西川美和監督)、「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督)などで世界的に評価されている。

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