◆パ・リーグ ソフトバンク―オリックス(26日・みずほペイペイドーム福岡)
夏のイベント「鷹祭 SUMMER BOOST」の“開幕戦”で、ダンスボーカルグループ「DA PUMP」のKENZOが始球式を務めた。ゆったりとしたワインドアップから右腕をしならせた投球は、惜しくも外角低めにワンバウンド。「グラウンドに魔物が住んでいるって思うくらい。DA PUMPに入って一番緊張しました。平均点に達していない55点です」と4万人を超える大観衆に、ドキドキを隠せなかったようだ。
福岡出身で足しげくドームに通ったという中学時代は、野球少年だったKENZO。「最初はピッチャーをさせていただいてたんですけど、コントロールが悪くてセンターに」というエピソードが今回の投球を示唆しているのかもしれない。
できる限りの準備はした。ワインドアップは「1か月前からフォームを研究した」という。練習は「武井壮さん、百獣の王につき合っていただいて」。この日も投球前に本多雄一内野守備走塁兼作戦コーチのチェックを受けた。「軸足が大事だぞって話をいただいて。いえ、本多コーチじゃなくて武井壮さんに」と笑わせた。
メンバーのKIMIは鷹祭ユニホームに本多コーチのほか、なぜか「TRF」のDJ KOOにも特大のサインも書いてもらいご満悦。「大観衆の中でマウンドに立てるのは選ばれた人だけ。うらやましくもあり、メンバーとして誇らしい」と完璧なコメントでメンバーをうならせ、ISSAも思わず「うん。うまい」。そして「チャンスがあったらもう一回投げてほしい。バシッと刺して」とKENZOにエールを送っていた。