◆第106回全国高校野球選手権 西東京大会▽準決勝 早実14―3日大二=5回コールド=(26日・神宮)
早実が日大二を14―3と圧倒し5回コールド勝ち。2015年以来30度目の夏の甲子園出場に王手をかけた。
早実の宇野真仁朗主将(3年)は3打数1安打1打点で、盗塁と四球を1つずつマークするなど存在感を発揮。ネット裏から熱視線を送ったヤクルト・小川GMも「選球眼がよく、ボールを見極めて長打にできる」と称賛した。
去年の夏の後悔が、主将に就任した宇野の原動力だ「3番を打たせてもらっていたのに自分の仕事ができなくて、自分のミスもあって負けてしまった。先輩たちの夏を終わらせてしまった」。
男3人兄弟の末っ子の活躍は、2番目の兄・竜一朗さん(21)へのエールになっている。早大野球部で学生コーチを務めているが、一度は選手として野球を続けることを諦めた。「真仁朗の活躍を見ててエネルギーをもらった。真仁朗がいたから挑戦を決められた」と、大学卒業後はアメリカで野球を続ける予定だ。
早実は準々決勝の国学院久我山戦も14―13で勝利しており、2試合連続の2ケタ得点と打線が爆発。2015年当時1年生ながら「3番・一塁」で出場していた、現日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)を擁し4強入りを果たして以来となる夏の甲子園まであと1勝だ。