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松大航也、バレー代表・西田有志と小中高校で対戦「強烈スパイク当たり骨折したことも…」金メダルへエール

スポーツ報知 2024年7月27日 7時0分

 バレーボール男子日本代表の西田有志と地元・三重で小学校から高校まで対戦経験のある俳優・松大航也が、金メダル獲得へエールを送った。西田のスパイクが小指に直撃し骨折するなど“怪物ぶり”を身をもって体感してきた。27日(日本時間)に初戦を迎える日本チームへ「有志の異次元の跳躍力とパワーは脅威になる」と期待を込めた。(奥津 友希乃)

 松大は小学2年から高校3年まで、地元・三重でバレーに打ち込んだ。西田としのぎを削った青春時代を回想すると、「三重では有志はバケモノでしたから」と少年のように瞳が輝やく。

 西田とは同郷で同い年。小学校時代は地区の精鋭による選抜チームに共に選ばれた。練習試合などでもたびたび顔を合わせ「お互いわんぱく少年って感じだったので、試合会場で見かければ追いかけっこしたり、ちょっかいを掛け合ったりしていました」と懐かしむ。

 初対面時、低学年だった西田の印象を「ネットに引っかけたとしても、何でもとにかくフルスイングでがむしゃらだった」と振り返る。一方で「小学5、6年で既に別格でした。対戦するたびにスパイクの威力が増していてスター選手の片りんはバチバチにありました」と、頭角を現していく過程を目の当たりにした。

 互いのチームでエースとして活躍していた中高時代、西田の異才ぶりを物語る“強烈体験”がある。

 「中学だったか高校入りたてくらいで対戦した時、有志のスパイクに対して僕がブロックを跳びに行ったら、向こうは打点が高いんで、すごい角度から強烈にボールが当たって。僕の左手小指の骨がきれいにポキっと折れたんです…」

 “骨折事件”には、後日談ある。

 「骨折したことを聞いた有志が、僕の家まで『ごめんな』って直接謝りに来た。病院では、お医者さんから『成長を促すきれいな折れ方してるよ』って言われたんで。『有志はきっと俺の成長を願って折ってくれたんだよな』なんて、言った記憶があります(笑い)」

 高校で主将を務めるなどバレーに打ち込んだ松大は卒業後、俳優の道へ進んだ。新天地でも、日本代表の主力として大暴れする西田の躍進に刺激を受けてきた。

 いよいよ、頂点に向けた戦いが始まる。旧友の大舞台での活躍はもちろん、1972年ミュンヘン五輪以来、52年ぶりの金メダル獲得を願っている。

 「粘り強い守備や、石川(祐希)さんのフェイクセットなど多彩な攻撃力は過去最高レベルですよね。有志の異次元の跳躍力やパワーも相手チームの脅威になる」と確信する。「メダル争いに躍り出るだけでものすごいことだけど、有志の負ける姿は見たくない。金メダルをとって、パリから世界に雄たけびをとどろかせて欲しい」と期待を込める。

 松大自身は、山田涼介主演のフジ系連続ドラマ「ビリオン×スクール」(金曜・後9時)に出演中。筋トレ好きの高校生・春海将司役を好演しており「制服が半袖なので二の腕を中心に鍛えてます。筋トレが趣味とはいえ高校生役なので、細マッチョくらいがリアルなのかなと思い、5キロほど体重を落としました」と役作りに余念はない。

 「実際の高校生活はバレー漬けだったので、2度目の青春を味わっています。個性豊かな生徒や先生の掛け合いも見どころです。僕はよく有志と顔が似ていると言ってもらうので、“俳優界の西田有志”としてドラマを熱く盛り上げたい」と闘志を燃やした。

 ◆松大 航也(まつだい・こうや)1999年9月4日、三重県生まれ。24歳。中学3年時にスカウトされ、17年にフジテレビ系「オーファン・ブラック~七つの遺伝子~」で俳優デビュー。19年「見えない目撃者」で映画デビューし、20年にNHK連続テレビ小説「エール」に出演。特技は殺陣、中国語、キックボクシング、アクション。身長180センチ。血液型B。

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