◆米大リーグ ブルージェイズ―レンジャーズ（２６日、カナダ・オンタリオ州トロント＝ロジャーズセンター）
ブルージェイズ・菊池雄星投手（３３）が２６日（日本時間２７日）、本拠地・レンジャーズ戦に先発。４回２／３を８安打５失点とリードを許した状態で降板した。この日黒星を喫すれば、メジャー１年目の１９年（当時マリナーズ）以来の１０敗目となる。
昨季世界一のレ軍に対して初回。２死一、二塁から元巨人の５番・ガルシアに中前適時打を浴び、先制を許したが、その裏に味方がホルウィッツの中越え２点二塁打などで３点を奪って逆転。菊池は２点リードの３回２死満塁で７番・ハイムに左前へ２点適時打を許して同点とされたが、ブ軍は４回にヒメネスの中前適時打で再び勝ち越した。しかし、１点リードの５回。菊池はガルシアに逆転２ランを献上した。
ブルージェイズはこの日まで４６勝５６敗の借金１０でア・リーグ東地区の最下位に低迷。７月末が期限のトレード戦線では売り手に回るとされており、その中でも昨季１１勝を挙げた菊池は放出されることが有力視されている。地元紙「トロント・サン」は「菊池が来週以降もブルージェイズで投げる可能性はゼロに近い」と断定的に伝えており、この日が現チームでの最終登板になる可能性がある。
現在ア・リーグ中地区２位で、ワイルドカード圏内のツインズの地元メディア「ツインズ・デイリー」は「チームにとって足りないピースは菊池をトレードで獲得することだろう」などとツ軍が補強の最有力候補に菊池を挙げていることを報じている。周囲が騒がしくなる中、この日まで自身７試合白星なしの４連敗中の左腕は本拠地のマウンドで本来の投球とはいかなかった。