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【パリ五輪】バドミントン・男子ダブルスの小林優吾に宮城の恩師がエール「力を発揮すれば結果もついてくる」

スポーツ報知 2024年7月27日 8時40分

 バドミントン・男子ダブルスの小林優吾(29)=トナミ運輸=は宮城・利府町出身。本格的に競技を始めた塩釜ジュニアバドミントンクラブの佐々木巌監督が、同クラブ初の五輪選手に期待を込めた。

 小林はクラブに入った当初から努力を惜しまない姿が光っていた。基礎基本を大切にする方針に合わせ、体づくりで走り込みを行う時にも一切手は抜かなかった。

 「本当に、真面目を絵に描いたような子でした。その上で運動神経が良くて一生懸命にやるから、うまくなるのも早かった。練習前の20分間走は、とにかく全力で走っていた。自分に負荷を与えて、何周できるかと決めていたのかもしれない。調子が悪い時は、悔しさで目に涙を浮かべて走るくらいでした」

 小学5年時には上級生を破って優勝するなど頭角を現した。現在では「日本一のスマッシュ」と言われる攻撃力は当時からあった。

 「スナップが強いので、角度のあるスマッシュは小さい頃から打っていましたね。読みが良くて、相手の動きの予測は昔から素晴らしかった」

保木と相性◎ 中学で保木卓朗(28)=トナミ運輸=とペアを組んだことも奏功した。

 「本当にパートナーに恵まれたと思う。2人とも大きい方ではないけれど、打って拾ってというよりもドライブの球を打って反応ができるタイプ。相性はとてもいいと思います」

 佐々木監督の教え子では初の五輪選手。パリでの活躍に期待を込めた。

 「ありがたいですね。40年近く指導者をしているけれど、本当に夢のようなことです。月並みな言葉ですが、とにかく体に十分に注意して頑張ってほしい。メダルよりも何よりも、とにかく自分の持てる力を発揮したら、おのずと結果もついてくると思います」

(取材・構成=秋元 萌佳)

 ◆小林 優吾(こばやし・ゆうご)1995年7月10日、宮城・利府町生まれ。29歳。小学2年から塩釜ジュニアでバドミントンを始め、富岡一中、富岡高を経て14年にトナミ運輸入社。21年世界選手権男子ダブルスで日本人初優勝。22年には日本人初男子ダブルス世界ランク1位。左利き。175センチ、72キロ。

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