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大関陥落の貴景勝 来場所について師匠「出る方向でという話はしている」 10勝以上なら1場所で復帰

スポーツ報知 2024年7月27日 12時4分

◆大相撲 ▽名古屋場所14日目(27日・ドルフィンズアリーナ)

 大関陥落が決まった貴景勝(常盤山)について、師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)が取材に応じ、秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)を出場する方向と明かした。26日の夜に本人と話し合ったという師匠は「今場所は最後まで取らせて下さい、ということだった。来場所も取る方向で、という話はしています。僕からは来場所で10番勝ったら戻るから、と話はしました。相撲も前よりは良くなってきたし、このままいってくれたら」などと語った。関脇に転落する秋場所で10勝すれば、特例で大関に復帰できる。

 9度目のカド番で迎えていた今場所だったが、13日目に横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)に敗れて負け越しが決定。貴景勝は2019年秋場所でも関脇に落ちており、大関降下2度目は現行のカド番制度となった1969年名古屋場所以降、19年九州場所の栃ノ心以来で5人目となった。

 13日目の取組後には「負けは負け。強い人は大関にいるし、もしくは上にいく。弱い者は落ちるべきだと思う」と結果を受け止めていた。前回、関脇に転落した当時は23歳だった。今年8月には28歳に。さらには慢性的な首の痛みなどを抱え、満身創痍(そうい)の土俵が続いている。貴景勝は「あの時から何年も年齢も重ねている。落ちたということは一緒だが、まるっきり中身が違うので」と今回の陥落の重みについて話していた。今後のことについては「まだ場所中なので、先のことは…」と述べるにとどめていた。

 貴景勝自身は14日目の朝、名古屋市内の部屋宿舎で通常通り稽古を行った。引き揚げる際に「今日は今日なので」とだけ語った。

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