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【高校野球】「ダークホース」岐阜城北がシード4校倒して甲子園「仲間と一緒に楽しみたい」

スポーツ報知 2024年7月28日 6時20分

◆第106回全国高校野球選手権岐阜大会 ▽決勝 岐阜城北6―5県岐阜商=延長11回タイブレーク=(27日・岐阜長良川)

 全国16地区で決勝が行われ、代表校が決まった。岐阜は岐阜城北が延長戦を制して9年ぶりの甲子園切符をつかんだ。

 勝ち切った。思いを込めた右腕の150球目。弱い飛球は二塁手のグラブに収まった。12安打を浴びながら5失点完投した岐阜城北・中本陽大(はると)投手(3年)を包み込むようにマウンドに輪ができた。「今までやってきたことが全部うそじゃなかった。仲間を信じて良かった」と感慨に浸った。

 8回まで2―2の同点。9回、10回と、ともに勝ち越したが追いつかれたものの、11回に挙げた勝ち越しの1点を守った。スライダー、カットボール、最速144キロの直球で粘投した中本の帽子のツバには「ダークホース」の文字。「秋、春と1回戦負けしていたからノーマークだし、シードもない。もう挑戦するだけ」と、今大会が始まる直前に記した。

 2回戦で関商工、準々決勝で大垣日大にともにサヨナラ勝ち。準決勝では岐阜第一に快勝。決勝でも甲子園出場30回の名門に勝利するなど、シード校4校を次々に撃破した。記した思いを現実にしてみせた。

 下克上の連続でつかんだ9年ぶり4度目の甲子園の切符。「全力を出し切るだけ。仲間と一緒に甲子園の舞台で楽しみたい」。聖地で強豪を相手にしても、ひるむことはない。(臼井 恭香)

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