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【パリ五輪】池江璃花子 涙の準決勝敗退「戦えずに終わってしまった。1年間の努力、何だったんだろう」

スポーツ報知 2024年7月28日 4時38分

◆パリ五輪 第2日 競泳女子100メートルバタフライ準決勝(27日、ラデファンス・アリーナ)

 【パリ(27日)ペン=大谷翔太】3大会連続出場の池江璃花子(横浜ゴム)が、女子100メートルバタフライ準決勝に臨み、57秒79で全体12位で終わった。上位8人による決勝進出を逃し「決勝が目標と(リオ五輪の)16歳の時の自分を超える気持ちでやってきたけど、こんな形で自分の個人種目が終わってしまってショック」と、目を真っ赤にした。

 白血病の闘病による休養から復帰後、初めて個人種目に出場したパリ五輪。個人で世界と勝負する事を今季一つの目標に掲げていたが、ファイナルには進めなかった。「この場で個人種目で泳げたことは、一つよかったと捉えて」と池江。だが当然、出場だけが目標ではない。「自分の中では、五輪は出るだけはつまらないという気持ちでここまで来た。決勝に残らないと、戦いは始まらない。スタート台には立てたけど、戦えずに終わってしまったなという、そういう気持ち」と、胸中を明かした。

 21年東京五輪はリレー3種目に出場。昨夏は世界選手権(福岡)に6年ぶりに出て、秋から豪州に練習拠点を移した。名将、マイケル・ボール氏のチームで厳しい練習をこなしながら、成長を実感していた今季。それだけに「すごく頑張ってきたつもりだけど、この1年間の努力って何だったんだろうって。結果がこういう風に現れてしまったので、悔しい気持ちと、なんでできなかったんだろうという疑問でいっぱい」と、唇をかんだ。

 今大会での個人の目標は達成できなかったが、一つずつ復活への階段は上がっている。何よりこの日は、競泳ニッポンにとっての初日。池江は「チームのサポートだったり、リレーもまだ残っているので。100Mバタフライの分は平井(瑞希)選手に全部託して、明日頑張ってもらえたら」と後輩にエールをおくり、切り替えた。そして再び世界との勝負を見据える28年ロス五輪へ「次の五輪へ目標を立てて、その目標をしっかりクリアできるように。もっと高い目標を立てられるように、もっともっと努力していかないといけない」と語った。

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