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【パリ五輪】「もっとやれると信じていた」大坂なおみ、1回戦敗退に意気消沈

スポーツ報知 2024年7月28日 8時51分

◆パリ五輪 第2日 ▽テニス(27日、ローランギャロス)

 4大大会4度の優勝を誇る大坂なおみ(フリー)の2度目の五輪は初戦敗退となった。女子シングルス1回戦で今大会限りでの引退を表明しているアンゲリク・ケルバー(ドイツ)に5―7、3―6のストレートで敗れた。武器の第1サーブは成功率54%と機能せず。第1サーブが入れば高い確率でポイントにつながっただけに「サーブはもっと改善の余地があったかもしれない。負けの言い訳にはならないれど…」と後悔を口にした。

 4大大会3度優勝で元世界NO1のケルバーは、相手の力を利用するカウンタータイプのレフティー。大坂の強打を緩く深く返し、スローペースに持ち込んだ。第1セット3―1とリードし「出だしは良かった」という大坂だったが、徐々に相手の術中に。凡ミスは30本を数えた。

 初めて出場した21年東京大会は聖火リレーの最終点火者を務め、得意のハードコート、母国開催と背負うものが多かった。「東京の方が間違いなくプレッシャーを大きく感じていたけれど、今回は奇妙な感じだった」と明かした。同会場で行われた6月の全仏オープン2回戦で、現世界女王のシフィオンテク(ポーランド)にマッチポイントを握りながら敗れる大激戦を演じた。

 「イガとの試合がとても良くて、もっとやれると信じていた。プレッシャーではなく、クレーコートでもっとやれるという確信だった。自分にとっては新しいことだった」

 苦手の赤土で自信を深め、母として新たな自覚も芽生えて迎えた五輪。結果は苦いものだった。試合中に膝を痛めて痛み止めを飲んでいることも明かしたうえで、善戦しながら勝ちきれない現実を「少し戸惑っている。勝ち方を学ばないと。それはきっと、私が忘れてしまったものだから」と受け止めた。

 これまで全豪を2度、全米を2度制し、出産から復帰した第2のキャリアで残る全仏、ウィンブルドンを制するグランドスラム、さらに五輪の金メダルを手にする「生涯ゴールデンスラム」達成を目標に掲げる。4年に1度しかチャンスがない最難関の金メダル獲得は、拠点を置くロサンゼルスで行われる4年後の五輪へ持ち越された。

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