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大谷翔平、自己最速タイ32号&自己最多タイ26盗塁 2安打2打点1盗塁の大暴れもドジャース大逆転負け

スポーツ報知 2024年7月28日 11時1分

◆米大リーグ アストロズ7×-6ドジャース(27日、米テキサス州ヒューストン=ミニッツメイドパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が27日(日本時間28日)、敵地・アストロズ戦に「1番・DH」で先発出場し、2試合ぶりの32号ソロを含む3打数2安打2打点2四球1盗塁と打って走っての大活躍。チームは最大5点リードをひっくり返され、まさかの連敗を喫したが、圧倒的な存在感を示した。

 この日のアストロズ先発は4月1日(同2日)の本拠地・ブルージェイズ戦で今季メジャー初の無安打無得点を達成したロネル・ブランコ投手(30)。今季ここまで9勝と飛躍を遂げている右腕と大谷は、エンゼルス時代の昨季3打数1安打1三振、通算4打数1安打の打率2割5分と対戦が多いわけではなかった。難敵との今季初対戦で初回先頭の第1打席は飛距離368フィート(約112・2メートル)の左飛に倒れたが、3回に衝撃の一発が飛び出した。

 1点リードの3回先頭で迎えた第2打席。ブランコの4球目、92マイル(約148キロ)直球を完璧に捉えた大谷が仁王立ちした。打球速度118・7マイル(約191キロ)は今年4月23日(同24日)の敵地・ナショナルズ戦で放った6号ソロと並んで、本塁打では自己最速タイ。飛距離443フィート(約135メートル)、打球角度29度の“超高速特大弾”があっという間に右翼2階席の最上段まで飛んでいった。右翼手は一歩も動けず、敵地は一瞬の静寂と、その後どよめきと歓声に包まれた。

 大谷は5回無死一塁の第3打席は四球を選び、6回1死一、二塁の第4打席では3番手右腕・ダビンから左前適時打。3試合連続のマルチ安打でリーグトップの打率を3割1分8厘に上昇させ、打点でも同トップを走るM・オズナ(ブレーブス)に6差とした。この日の試合前には、本塁打王争いではリーグ2位のオズナが敵地・メッツ戦で30号ソロ。一時は1本差に迫られたが、再び2本差に引き離した。3冠王も現実味を帯びてきた。

 さらに大谷は、8回2死の第5打席で5番手の変則右腕・スコットから四球で出塁。この日2つ目の四球を選ぶと、直後に二盗を決め、2試合連続の今季26盗塁目。エンゼルス時代の21年の自己最多に並び、30盗塁が目前に迫ってきた。日本人初の3冠王だけではなく、同初となる打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」、メジャー史上6人目となる40本塁打、40盗塁の「40―40」など夢は膨らむばかりだ。

 前日26日(同27日)の試合からはフリーマンが病気の息子の看病のため、緊急離脱。今カード中の復帰の可能性はなく、ベッツも左手骨折で長期離脱しているため、残る“MVPトリオ”は大谷だけとなった。普段以上に厳しいマークが敷かれる中、その重圧を簡単にはねのけた。

 ドジャースは前夜の完封負けから一転、6回には最大5点をリードした。先発の新人左腕・ロブレスキが6回途中4安打2失点と好投。メジャー初勝利の権利を持って降板したが、2番手・フィリップスが打たれて6回に一挙4失点。8回には8番・ビジオに通算50号となる4号ソロが飛び出し、リードを2点に広げたが、その裏に4番手・ハドソンが2失点。6―6の9回にトライネンが先頭・ブレグマンに14号ソロを浴び、サヨナラ負けで手痛い星を落とした。

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