将棋の中田功八段一門が２７日、公式ＹｏｕＴｕｂｅチャンネル「コーヤン一門チャンネル」を開設し、１本目の動画を投稿した。
最初の動画には佐藤天彦九段や古賀悠聖六段、武富礼衣女流初段、元奨励会の西山晴大さんが出演。４人４色のボケを繰り出す自己紹介動画となっている。
佐藤は初めての動画撮影を終え、「撮影しているのを忘れるほど楽しかったです。一門で集まることも多くはなかったので、いい機会にもなりました」とコメントした。
近年は棋士や女流棋士のＹｏｕＴｕｂｅチャンネルも増え、将棋や棋士自身の魅力を伝えるツールとして注目が集まっている。順位戦トップのＡ級棋士がレギュラー出演するチャンネルは中村太地八段の「棋士中村太地将棋はじめｃｈ」に続く２つ目。トップ棋士のＹｏｕＴｕｂｅでの発信は将棋ファンのみならず、様々な方面への影響を期待できる。
今回のＹｏｕＴｕｂｅチャンネル開設理由について佐藤は「それは活動をしていく中でお話ししたり、示していければと思っています。僕個人でいえば、Ｘでの配信とあまり変わりはありません。棋士の素の部分を知ってもらったり、ファンの方との交流の場を作ることができればという感じです」と語り、ファンとの交流のツールとしていくつもりだ。
今後については「あまりかっちりとは決まっていません」としつつ、「一門といっても、ひとりひとりの個性は全然違います。各自が自分の良さを出せるような活動を、皆さまからのフィードバックを参考にしつつ中田一門らしくゆるくやっていきたいです」と明かした。
登録者数は２８日１１時で２９４０人に増加している。ＳＮＳを中心に反響も大きい。佐藤はファンへ向け「中田一門は、師匠の中田の影響もあってか、マイペースで和気藹々とした雰囲気があります。その肩肘張らない空気感をリスナーの皆さまと共有し、僕たち自身も楽しみながらやっていければと思っています」とメッセージを残す。
師匠・中田の誕生日でもある２７日が一門の新たな船出となった。