◆テニス アトランタオープン 第5日(27日、米アトランタ)
パリ五輪出場を逃した世界ランキング86位の西岡良仁(ミキハウス)が、自身5度目のツアー決勝に進出した。準決勝で同64位のアルトゥール・ランデルクネク(フランス)に6-3、4-6、6-4のフルセットで勝ち、決勝では自身ツアー3度目の優勝をかけ、同41位のジョーダン・トンプソン(オーストラリア)と対戦する。
最後のマッチポイントで、相手のフォアのパスがネットにかかると、西岡は、コート上で仰向けになり、体中で喜びを表現した。「タフな試合だった。終始、相手がアグレッシブで、自分が守りの中で、しっかりと耐えきることができた」。
西岡は、今年最大の目標としていたパリ五輪出場がならず。昨年末にトップ50だった世界ランキングも、6月にはトップ100以下に落ちることもあった。勝ち星がなかなか増えず、苦戦が続く今年だったが、五輪に出られない悔しさを、ツアーにぶつけた。
過去、西岡はツアーで2度の優勝。日本の男子テニスでは、錦織圭以外で、複数回の優勝を誇るただ1人の選手だ。3度目の優勝に向け、過去5勝1敗と相性がいいトンプソンと決勝で対戦する。