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【高校野球】石橋が5点差逆転し初の夏の甲子園 福田博之監督「本当に生徒たちはすごい」

スポーツ報知 2024年7月28日 15時20分

◆第106回全国高校野球選手権 栃木大会▽決勝 石橋9―8国学院栃木(28日・エイジェックスタジアム)

 石橋が初回の5失点をはね返し、初の夏の甲子園出場を決めた。

 初回、先発の柳田瑛太投手(3年)が先制2ランを浴び、さらに二塁打を浴びたところで早くも継投に入る。しかし、2番手で登板したアンダースローの平間翔大投手(2年)も流れを止められず、打者4人に3本のヒットを打たれたところで、準決勝までクローザーの役割を果たしていた入江祥太投手(3年)が1回2死二、三塁の場面でマウンドに上がった。その入江も適時打を浴び、初回に5点のビハインドを背負った。

 それでも入江が2回を無失点で切り抜けると、その裏、安打に四球を絡めてつくった1死満塁のチャンスで、8番・伊沢來煌内野手(3年)が右翼へ鋭い打球。突っ込んだ右翼手が後逸する間に、走者一掃の三塁打となった。さらに内野ゴロで1点を追加。一挙4点を返し、1点差とした。

 これで球場の空気が変わると、その後は追加点を奪われながららも、5―8で迎えた6回にチャンスをつかんだ。下位打線の3連打で満塁とすると、連続押し出しで1点差。1死後、4番入江の遊ゴロが敵失を呼び2者が生還。ついに逆転に成功した。

 7回以降は入江が奮闘。9回には足をつるアクシデントもあったが気力で投げ抜き、無失点で切り抜け初の甲子園を決めた。

 福田博之監督は「本当に生徒たちすごいなと思いました。3点まではいいかなと思ってたんですけど、決勝戦なんでコールドないよと、3回ぐらいまでに1点、2点返せたらいいねということを言ってたんですけど、2回にうまくつなげてあれでだいぶ楽になりましたね。この学校の子たちには、不思議な粘りというか、諦めない力があるなと感じる」と話していた。

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