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【パリ五輪】競泳史上最年長33歳の鈴木聡美、12年ぶり五輪決勝進出ならず

スポーツ報知 2024年7月29日 5時11分

◆パリ五輪 第3日 ▽競泳 女子100メートル平泳ぎ準決勝(28日、ラデファンス・アリーナ)

 女子100メートル平泳ぎ準決勝が行われ、競泳史上最年長33歳の鈴木聡美(ミキハウス)が、1分6秒90で1組5位。全体12位で上位8人による決勝進出は逃した。予選よりタイムを落とし、8位とは0秒67の差がついた。「調子が良かっただけに、準決勝、思うようにタイムが上がってなかったので、けっこう悔しい。前半から(タイムが)出てなかったかな、という印象。まだ200メートルもあるので、しっかり集中できるように頑張りたい」と話した。

 2大会ぶりの五輪に挑む鈴木。予選から1分6秒04の好タイムをマークし、4位で準決勝に進んだ。21年東京五輪は出場を逃し、コロナ禍では一時現役引退も考えたベテランは、神田忠彦コーチらの支えで競技を続行。テンポの速い泳ぎを習得し、昨年の世界選手権(福岡)では100メートルで14年ぶりに自己ベストを更新した。

 練習拠点の山梨学院大では、学生らにまじって練習する日々。多い時は1回1万メートルを超えるメニューで、自分をいじめ抜いてきた。陸でも、自転車で高負荷のペダルを全力でこぐインターバルトレーニングで心肺機能などを強化。生まれ持った丈夫な体は猛練習でも壊れることなく、3月の代表選考会で自身初の1分5秒台に導いた。

 胸に刻むのは「年齢の概念を覆す」。今大会、最年少は17歳も名を連ねる競泳ニッポンで、鈴木が無限の可能性を示している。目指すはこの種目、3位になった12年ロンドン五輪以来のメダル獲得。日本競泳界の歴史を塗り替え続ける元気印が、パリで花を咲かせる。

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