◆米大リーグ アストロズ2―6ドジャース(28日、米テキサス州ヒューストン=ミニッツメイドパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、敵地・アストロズ戦に「1番・DH」で先発出場。4打数無安打1四球2三振で3試合連続マルチ安打から一転、この日は無安打だったが、四球を選んだ9回に今季2度目となる3試合連続の二盗を決め、自己最多を3年ぶりに更新する27個目の盗塁をマークした。
見せ場は最後にやってきた。3点リードの9回先頭の第5打席。大谷は5番手右腕・モンテロから四球を選び、4試合連続出塁とすると、次打者の初球にすかさずスタート。悠々と3試合連続の二盗を決めた。これでエンゼルス時代の21年に記録した自己最多を更新する27盗塁目。昨年9月の右肘手術の影響で打者専念となる今季、春季キャンプから取り組んできた走塁練習の成果を見せつけた。
チーム107試合(自身は104試合)目を終えて32本塁打、27盗塁。シーズン162試合に換算すると48本塁打、40盗塁ペースとなった。盗塁も「30」どころか「40」の大台が見えており、メジャー史上6人目の「40―40」が現実味を帯びてきた。「単純にスプリント能力も多少上がってると思いますし、試合の中で盗塁するということに対してのチャレンジみたいなものは去年よりも持っているつもりではいるので」と話す大谷。投手としては登板できなくても、打者と走者の“二刀流”で進化を遂げている。
記録に関しては「積み上げるものだと思うので、それはシーズンが終わった後に『良かったね』でいいんじゃないかなと思います」と本人は冷静。しかし、周囲は期待せずにはいられない。2年連続の本塁打王、日本人初の3冠王―。今季の大谷はどんな記録をつくるのだろうか。