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【パリ五輪】錦織圭「勝ちたいのと勝ちたくないのと半々だった」男子複で引退表明のA・マリー組に大逆転負け

スポーツ報知 2024年7月29日 8時26分

◆パリ五輪 第3日 ▽テニス(28日、ローランギャロス)

 男子ダブルス1回戦で、錦織圭(ユニクロ)、ダニエル太郎(エイブル)組は、A・マリー、エバンス組(英国)に勝利まであと1ポイントから大逆転負けを喫した。ともに同日行われたシングルスも1回戦敗退。苦い1日となった。

 複雑な感情が錦織の手元を狂わせた。相手のマリーは今大会限りで引退を表明。過去にリオデジャネイロ五輪準決勝、16年全米オープン準々決勝など11度対戦し好勝負を演じてきた相手に「気持ちの面で難しかった。尊敬している選手。勝ちたいのと勝ちたくないのと半々だった」と複雑な感情を抱いていた。

 第1セットは6―2で先取。第2セットもリードしていたが、観客の大声援に後押しされた英国ペアに追いつかれ、タイブレイクで落とした。10ポイント先取のマッチタイブレイクは先に9―4とマッチポイントを握った。ところがマリーのサーブで2本しのがれ、続く錦織は痛恨のダブルフォルト。「最後に僕が硬くなった」と一気に流れを失い崩れていった。ダニエルも「すごく悔しい。5連続マッチポイントで一つも取れなかったのは結構重い。(単複で敗退したパリ五輪は)人生的に見たら、とてもいい経験だったけど、テニス的に見たら苦しい」と嘆いた。

 錦織は柴原瑛菜(橋本総業)と組み混合ダブルスにも出場予定。出場すれば日本勢初の3種目出場になる。シングルスとの1日2試合、久々のダブルスでも動きは軽快で、ネット前でもさすがのうまさをみせていた。心配される疲れや故障は「体は多分、大丈夫」と問題なさそう。あとは気持ちの整理をつけて残る1種目に向き合う。

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