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【高校野球】白樺学園 阿部匠真内野手が難病乗り越えて甲子園メンバー入り…22時間の大手術、入院4か月間

スポーツ報知 2024年7月29日 9時14分

 第106回全国高校野球選手権大会(甲子園)に出場する北北海道代表の白樺学園が28日、ベンチ入りメンバー20人を発表した。3年生10人中、北大会でメンバー外だった3人もベンチ入り。阿部匠真内野手(3年)は難病を乗り越えて、甲子園でプレーする。

 昨秋全道大会後、阿部はランニング中に意識を失い、病院に搬送された。診断は厚生労働省指定難病の「もやもや病」。脳血管障害の一つで、「死亡率10%と知ったときは怖かった」。計22時間におよぶ大手術を受け入院生活は4か月続いた。

 体重は13キロ減。担当医から激しい運動は控えるように指示を受け「スポーツができるとは思っていなかった」。それでも、チームメートから送られてきた応援動画に励まされながらリハビリを続け、4月に全体練習へ復帰。血流を良くする薬を毎日服用し、完全復活に向けて歩みを進めてきた。

 外出が許された1月。同級生と顔を合わせた際には「阿部のために甲子園に行く」と約束してくれた。その言葉通り、夢舞台でのベンチ入りがかない「3年生に支えられてきたので、(甲子園では)諦めずに最後までやり切りたい」と阿部。全力プレーできる喜びをかみしめながら、聖地の土を踏む。

(島山 知房)

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