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佐藤幸椰が今季サマージャンプ開幕戦で逆転優勝…97メートル最長不倒距離で5人まくり「合格点」

スポーツ報知 2024年7月29日 9時28分

◆サンピラー国体開催記念サマージャンプ(28日、名寄・ピヤシリシャンツェ=HS100メートル、K点90メートル)

 今季サマージャンプの開幕戦。男子は佐藤幸椰(29)=雪印メグミルク=が2回目に97メートルの最長不倒距離を飛んで1回目の6位から逆転し、合計243点で3年ぶり2度目の優勝をつかんだ。2位に佐藤慧一(27)、3位に坂野旭飛(18)が続き、雪印メグミルク勢が表彰台を独占した。52歳の葛西紀明(土屋ホーム)は85、86・5メートルで13位。女子は伊藤有希(30)=土屋ホーム=が95・5、91・5メートルの合計242・5点で圧勝、3連覇を決めた。

 雪印メグミルク勢が表彰台独占の好スタートを切った。3人全員が1、2回目ともK点越えアーチを描き、サマー開幕戦を制圧。チームスタッフもひと固まりとなり、小雨のシャンツェに晴れやかな笑顔が並んだ。

 頂点に立ったのは今季主将に就任した佐藤幸だ。「タイミングが少し遅れた」という1回目は6位だったが、2回目はきっちり修正。97メートルの最長不倒距離で5人をまくり「合格点」と自賛した。長いシーズンを見据え、今季は「けがをしない体づくり」を最優先。前日までのジャンプ練習はわずか10本だったが、試運転で早くも結果を出した。

 8月2日からは札幌に舞台を移す。欧州でのサマーグランプリの代表選考が懸かる重要な3連戦(宮の森、大倉山)に向け、「ヒルサイズ越えをそろえて優勝したい」。上昇気流に乗って真夏の三番勝負に臨む。

(石井 睦)

 〇…女子は五輪3大会出場の伊藤がただ一人K点越えを2本そろえ、貫禄の3連覇。会場の隣町の下川町出身で「1年ぶりに地元パワーをもらって気持ちよく飛べた」と笑顔を見せた。5月で30歳になったが、「チームにはレジェンド(葛西紀明)がいらっしゃるので(笑い)。30歳でも中身は全く伴ってない。まだまだ自分の可能性を信じていきたい」とさらなる進化を目指す。

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