◆第106回全国高校野球選手権和歌山大会▽決勝 智弁和歌山4―2近大新宮(27日・紀三井寺)
智弁和歌山が接戦をものにし2年ぶり27回目の甲子園出場を決めた。
準決勝、81球で7回完投した2年生エース・渡辺颯人がこの日も先発。疲れを感じさせない気迫のこもった投球で9回2死まで熱投。最後は2点を返されたが、中西琉輝矢が締めくくった。
打っては、近大新宮の打者一巡で投手を代える継投策に序盤は無得点に抑えられた。それでも0―0の6回、途中出場の高桑京士郎内野手(3年)が先頭で右中間へ二塁打を放つと、2死二塁から5番・松嶋祥斗一塁手(3年)の左前適時打で先制に成功。7回2死一、二塁にも高桑の左前適時打で2点目、8回にも2点を奪って試合を決定づけた。
昨年は高野山に初戦敗退。中谷仁監督は「長い長い1年を今日この日勝つために選手たちとやってきました。本当にうれしく思います」と喜びを口にした。