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日テレ社長、「セクシー田中さん」受けたドラマ制作指針「適正なドラマ制作プロセスを構築していく」

スポーツ報知 2024年7月29日 14時50分

 日本テレビの石澤顕社長の定例会見が29日、東京・汐留の同局で行われた。

 昨年10月期に放送された連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんが今年1月に急死したことを受け、今月22日にテレビドラマ制作における指針を公式サイトで公表。制作プロセス、制作体制などの見直しやSNS対策、人材育成などに努めるとした。またドラマに原作がある場合は「原作を尊重しその世界観をより深く理解」し、原則として、放送の1年前には原作側・ドラマ制作側で、ドラマ化の企画について基本的な合意に至るべく、迅速に相談書の作成、契約書締結などを進めると公表した。

 石澤社長は発言冒頭、芦原さんと遺族に哀悼の意を表するとともに「私たちはこれを忘れるわけにはいかないと思っています」とコメント。5月末には調査報告書を公表したが「当社の制作者のほうでは、芦原さんにリスペクトの念を持って接しておりましたし、そのために何度もやりとりをさせていただくことになりました。小学館の調査報告書ではこのやりとりが芦原さんに負担をおかけしていたという指摘がありました。このようなミスコミュニケーションが生じたことに、大変心が痛む思いがあります」とした。

 石澤社長は「脚本家の方はすばらしいドラマを作ることに力を尽くしていただいた」としながらも「一方で、ドラマの制作に携わる関係者や視聴者の皆様を不安な気持ちにさせてしまったことについておわびを申し上げる」とコメント。「調査報告書の提言を受けまして、これまでのドラマ制作プロセスの見直し、そして検討を行いました。この指針を原則として適正なドラマ制作プロセスを構築し、実践をしていきたい」と述べた。

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