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【高校野球】阿南光が無念の敗退 初の春夏連続聖地ならず 延長10回、プロ注目右腕・吉岡暖が力尽きる

スポーツ報知 2024年7月29日 17時25分

◆第106回全国高校野球選手権徳島大会 ▽決勝 鳴門渦潮6X―5阿南光=延長10回タイブレーク=(29日・むつみスタジアム)

 今春センバツ8強の阿南光(徳島)が、決勝で17年夏の徳島代表・鳴門渦潮に敗れ、春夏連続での聖地とはならなかった。

 この日は、プロ注目の最速146キロ右腕・吉岡暖(はる、3年)が、今大会4戦連続となる先発マウンドへ。5回までを無失点に抑えた。

 0―0の5回、打線は相手失策の間に先取点を挙げると、なおも1死三塁から1番・矢藤颯太遊撃手(3年)が左前に適時打。好投を続けるエースに、2点をプレゼントした。

 だが、その裏に1死二塁からボークでの進塁を許すと、犠飛で1点を失った。

 2―1と1点リードの7回は、1死三塁からスクイズで同点とされると、なおも2死一塁から1番・藤原大輔捕手(3年)に痛恨の勝ち越し二塁打を浴びる。試合終盤に、手痛い逆転劇を許した。

 しかし、1点ビハインドの8回2死、3番・福田修盛中堅手(3年)が中越えに同点ソロ。主軸の一打で、試合を振り出しに戻した。

 その後、試合は延長タイブレークに突入した。10回、1死二、三塁から2番・福嶋稟之介左翼手(3年)の中前打で勝ち越し。だが、その裏1死二、三塁から2番・古住宗一郎右翼手(3年)の2点二塁打で同点とされる。なおも1死二塁で、3番・森高祐吏遊撃手(3年)に左前にサヨナラ打を献上。ここまで全試合を1人で投げ抜いた吉岡が、最後は力尽きた。

 この日は、6球団8人のNPBスカウトがネット裏から熱視線を送った。阪神・山本スカウトのスピードガンでは、最速142キロを計測。同スカウトは「完投能力がある。真っすぐも変化球も同じ腕の振りで投げられる投手」と評価した。

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