バレーボール男子日本代表は２９日、１次リーグ（Ｌ）第２戦の世界ランク８位・アルゼンチン戦（日本時間３１日午後８時）へ、パリ近郊で調整した。２７日の開幕試合で２―３と黒星発進後、左足首負傷から約１か月ぶりに公式戦復帰し、１５得点の高橋藍（らん、２２）＝サントリー大阪＝は「独特の雰囲気で、簡単に１点は取れない難しさがあった。それは五輪の難しさ」。チーム最多２２得点の石川祐希（２８）＝ペルージャ＝も「隙を見せてしまった」と悔やんだ。
ネーションズリーグで初の銀メダルをつかみ、世界ランクは過去最高２位で五輪に入った。ドイツの１０倍ものメディアが集まり、大注目の中、意識しない間に「挑戦者」の肩書が外れていた。フィリップ・ブラン監督（６４）は、まずは１次Ｌ突破圏の「組で２位以上」を掲げる中、勝ち点１を積むもＣ組で４チーム中３位と出遅れた。５２年ぶりの五輪金メダルへ、残りのアルゼンチン戦、同８月３日午前４時の米国戦での連勝が求められる。