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【パリ五輪】錦織圭、3種目目の混合複で初勝利…地元ペアに競り勝つ

スポーツ報知 2024年7月30日 4時56分

◆パリ五輪 第4日 ▽テニス(29日・ローランギャロス)

 混合ダブルス1回戦で、錦織圭(ユニクロ)、柴原瑛菜(橋本総業)は、地元フランスのロジェバセラン、ガルシア組にセットカウント1―1から10ポイント先取のマッチタイブレイクを制した。日本勢で史上初めて3種目に出場した錦織は、シングルス、男子ダブルスで1回戦敗退を喫し、これが今大会の初勝利。「シングルスが全く駄目だったので、勝ててよかった」とやっと笑顔がこぼれた。

 アウェーの中で勝ちきった。第1セットは1―2から3ゲーム連取で流れを作って先取。ところが第2セット、2―3から錦織のサービスゲームでブレイクを許した。大声援に押されたフランスペアに勢いが傾いたまま、マッチタイブレイクに突入。「確かに危なかった。(プレーが)短い中で、あの雰囲気はやりにくかった」という錦織のミスで最初のポイントをミニブレイクされた。

 精彩を欠く錦織をカバーするように、同会場で行われた22年全仏混合ダブルス優勝の柴原が奮闘。すぐにミニブレイクを返すと、3―3から錦織のショットが決まり「カモーン」の声が響いた。7―7と追いつかれたが、再び錦織の好ボレーでミニブレイク。相手への大声援を「自分の応援だと思ってやった」と集中力を高めた。前日の男子ダブルス1回戦ではマッチタイブレイクで5本のマッチポイントがありながら大逆転負け。嫌な思いもよぎったが「思い切り打つことを考えた。吹っ切れた」。最後は自身のサービスを2ポイントともしっかり入れ、女子相手に容赦ないフォアハンドをたたきこんでミスを誘い、勝利を決め安どの笑みを浮かべた。

 女子ダブルスで青山修子と組み2回戦に進出した柴原とは初コンビ。正式な練習もなくぶっつけ本番だったが、対応力はさすが。8歳年下の柴原に「錦織さんが後ろですごくいいショットを打って頑張ってくれた」と言われと、5大会連続出場の34歳は照れ笑いした。

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