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吉田正尚、今季最長6試合連続安打&3試合連続打点 直近24試合はOPS・926

スポーツ報知 2024年7月30日 12時38分

◆米大リーグ レッドソックス14―7マリナーズ(29日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 レッドソックスの吉田正尚外野手が「3番・DH」で先発、2―0で迎えた3回2死一塁の第2打席で、右中間へ後半戦初アーチとなる5号2ラン本塁打。二死二、三塁で迎えた4回の第3打席に右前2点適時打を放つなど5打数3安打4打点の大活躍で、打率は2割7分9厘と上昇した。4打点は今季最多タイ、出場した試合で6試合連続安打、3試合連続はともに今季自己最長となった。チームは14―7で快勝した。

 今季最長アーチが、猛打ショーの幕開けだった。

 相手先発は2018年のドラフト1巡目で今季球宴初出場を果たした剛腕ギルバート。第1打席は、2球で投ゴロに打ち取られたが、第2打席は初球の95マイル(153キロ)の直球を完璧に捉えた。打球速度106・3マイル(171キロ)の鋭い当たりは、今季自己最長の425フィート(130メートル)の飛距離をマーク。右中間の自軍ブルペンを越えて、観客席に突き刺さった。今季5号。昨年の15本と併せてメジャー通算20本塁打となった。

 「一番大きなポイントだった」と振り返ったのは、前を打つアブレイユの打席。12球粘った末の右前打で、1巡目は苦労した相手先発から突破口を開いた。

 「しぶとく球数を投げさせた。相手投手もあれだけ粘られて打たれらキツいでしょう。ダメージは大きかったと思います。僕に投げた球はスピードも落ちていた。それを、ミスショットせず捉えたことが、結果につながったと思います」と、チームメートを称えた吉田。

 その吉田の一発で打線は一気に活気づく。続くディバースから4打席連続二塁打の猛攻などで、その回7得点。5連続長打は、今季初。注目の右腕をKOした。

 8―1で迎えた4回2死二、三塁で迎えた第3打席は、2番手ソーントンの外角へのスイーパーをバットの先で払うように右前に落とす技あり打。走者2人が帰って、更に2打点。6回は左腕スピアーの初球を逆方向へ運ぶ左翼線二塁打。見応えある3安打で存在感を示し、代打ゴンザレスの本塁打で13点目のホームを踏んだ。

 今季は左手親指痛で出遅れたが、6月24日以降は87打数30安打。打率3割4分5厘。率を残している上に、5二塁打&3本塁打21打点で、OPSも・926と危険な打者となっている。出場試合で今季最長の6試合連続安打と、勢いがついてきた。

 「自分に不甲斐ないこともありましたけれど、切り替えながら毎日いい結果が出せるようにやっています。常に上を目指して、どの打席でも貢献したいと思っています」と、ここから真骨頂をみせていく。 

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