◆米大リーグ ホワイトソックス５―８ロイヤルズ（２９日・米イリノイ州シカゴ＝ギャランティードレイトフィールド）
ロイヤルズのボビー・ウィットＪｒ．内野手が２９日（日本時間３０日）、敵地のホワイトソックス戦の８回、逆転満塁となる１９号含む５打数４安打で打率を３割４分７厘に引き上げ、この日５打数無安打で３割３分６厘に落としたクワン（ガーディアンズ）を一気に抜いて突き放した。
１４連敗で止まるかとシカゴの地元ファンの淡い期待を打ち砕いたのが絶好調ウィットのバットだった。４―５で迎えた２死満塁。右腕ブレビアの初球、外角スライダーをとらえた打球は左中間最前列にライナーで突き刺さった。
遊撃の守備にも磨きがかかっており、この日は９回裏に２本の三遊間に飛んだヒット性の打球をともに逆シングルでつかんで遠投を見せアウトにして見せた。
ヤンキースのジャッジ独走と言われているア・リーグのＭＶＰレースだが打率３割４分７厘（首位）、１９本塁打（１４位）、７５打点（４位）、８７得点（２位）、１４８安打（首位）、３０二塁打２位）、１０三塁打（２位）、２３盗塁（４位）、出塁率・３９１（３位）、長打率・５９７（３位）、ＯＰＳ・９８８（３位）。本塁打を除きほとんどの部門で４位以内という安定の数字に、対抗馬として上がってきたのは間違いない。