◆パリ五輪 第5日 ▽競泳(30日、ラデファンス・アリーナ)
男子200メートル平泳ぎ予選が行われ、16年リオ五輪以来2大会ぶりの五輪に臨む渡辺一平(トヨタ自動車)が、2分9秒86の全体5位で上位16人による準決勝進出を決めた。
元世界記録保持者の渡辺は、3月の代表選考会を2分6秒94で制して代表に内定。東京五輪は選考会3位で落選し、「僕にとっては、競泳人生の中で一番大きな挫折だった」という経験から復活した。5月末から参加した欧州グランプリでは、3戦連続で2分7秒台の好記録をそろえて好調キープ。「日本新記録(2分6秒40)を更新すればメダルに届く。目標は日本記録」と、初の五輪表彰台へ意気込みを語っていた。
男子200平は大混戦が予想される。昨年の世界選手権(福岡)で史上初の3冠を達成した世界記録保持者の覃海洋(たん・かいよう、中国)は今大会、100メートルで7位と不調。スタブルティクック(豪州)や地元スターのマルシャンらとのメダル争いが期待される。
花車優(イトマン東進)も2分10秒35の全体7位で予選を突破した。