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フライ級転向の寺地拳四朗、世界2階級制覇へ意欲 地元京都で懇親会

スポーツ報知 2024年7月30日 18時43分

 プロボクシングの前WBA&WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王者の寺地拳四朗(32)=BMB=が30日、京都市内のホテルで、後援会が主催した懇親会に出席し、世界2階級制覇へ意欲を見せた。

 寺地は今月15日に、練習拠点とする東京・三迫ジムを通じ、両王座を返上し、フライ級(50・8キロ以下)に転向すると発表。以後、初の公の場に現れた。式典前に報道陣の取材に応じ、目標をライトフライ級4団体王座統一から、フライ級での2階級制覇に切り替えた理由について「時間が掛かると、体もしんどい」とライトフライ級での3団体統一戦実現が困難だったと明かし、「(両階級の体重差およそ)2キロは大きい。(減量は)楽になる」と極度の減量苦からは解放され、笑顔も見せた。

 世界主要4団体のフライ級は現在、ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)がWBA王者で、昨年4月の世界戦で寺地にTKO負けしているアンソニー・オラスクアガ(米国)がWBO王者に就いたばかり。WBCとIBFが空位。寺地は「(両王者とは)やりたい」と阿久井への挑戦やオラスクアガとの再戦に貪欲だが、寺地の父でBMBジム・寺地永(ひさし)会長は次戦について「私たちからは言えない」と言及を避けた。

 寺地は僅差判定で勝利した1月のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)戦後に、右手中指付け根を手術。6月に右拳を使った練習を再開したが「今は全然、問題ない。もう少しヒヤヒヤしない試合をしたい」と攻守とも、さらなる進化を誓う。ライトフライ級で、具志堅用高に並ぶ世界戦14勝を成し遂げた寺地が、2階級制覇の偉業に乗り出す。

 ◆寺地拳四朗(てらじ・けんしろう)1992年1月6日、京都・城陽市生まれ。32歳。関大4年時に国体ライトフライ級優勝。2014年8月、BMBジムよりプロデビュー。17年5月、WBC世界ライトフライ級王座を獲得し、8連続防衛。21年9月に9度目防衛に失敗も、22年3月に王座奪回。プロ通算成績は23勝(15KO)1敗。身長165センチの右ボクサーファイター。父は元東洋太平洋ライトヘビー級王者でBMBジム会長の寺地永氏。名前の由来は漫画「北斗の拳」のケンシロウから。

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