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山崎伊織の81球交代に阿部監督の考え…宮本和知氏「悪いイメージを引きずらない代え方」

スポーツ報知 2024年7月31日 5時10分

◆JERA セ・リーグ 阪神5―1巨人(30日・甲子園)

 伊織は5イニングで3度も先頭を出してはキツくなるよね。5回81球。もう1イニング行けるのでは?と思うかもしれないけど、暑さの中で毎回走者を背負うと、疲れが蓄積するんだ。

 結果的に続く中川が3失点したとはいえ、僕はいい交代だと感じた。9安打を許したけど5回1失点。5回2死満塁、最後は中野を見逃し三振に仕留めた。次に向けて悪いイメージを引きずらない代わり方。阿部監督のファインプレーだよ。

 唯一の失点になった前川の適時二塁打は、スローカーブ直後の直球。2回もスローカーブの後のスライダーをヒットにされていた。打者は「スローカーブの後は違う球が来る」と考える。被打率6割と苦手な相手を考えさせるには、スローカーブを2球続けてもいいと感じたね。

 僕が投手コーチをしていた時に入団した伊藤のプロ初登板は感慨深かったなぁ。1年目の21年は「新人で一番活躍しそうだな」と感じて、1軍キャンプに連れていったんだ。当時は「三菱パワーから来たのにパワーねぇな」なんて言ってたけど、手術を経てパワーアップして帰って来た。150キロ以上出るし、フルカウントからフォークで勝負できる。低めに集まるようになれば、いいセットアッパーになれるよ。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)

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