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27歳の巨人・伊藤優輔が思い出の甲子園でプロ初登板「一番最初に投げられたのはよかった」

スポーツ報知 2024年7月31日 5時20分

◆JERA セ・リーグ 阪神5―1巨人(30日・甲子園)

 高ぶる緊張感を胸に腕を振り、聖地のスコアボードに「0」を刻んだ。24日に3年ぶりに支配下復帰した巨人・伊藤優輔がプロ初登板。1回無安打無失点でスタートを切り、「ホッとしました。日本で一番熱い応援のチームなので、一番最初にその中で投げられたのは経験としてよかった」と胸をなで下ろした。

 1―4の7回に登板し、最速は152キロを記録。1死から近本に四球を与えたが、中野をフォークで空振り三振に仕留めると、岸田が二盗を阻止し三振ゲッツーで終えた。1年目の21年11月に右肘内側側副じん帯再建術(トミー・ジョン手術)を受け、育成契約となったが、新たな一歩を刻んだ。

 右腕にとって、小山台3年時の14年に、21世紀枠で出場したセンバツ以来の甲子園。その時は1回戦・履正社戦で、11失点で完投負けだった。10年の時を経て時計の針を進め「(当時は)あっという間にやられた感じだったので、あまり記憶に残っていないですけど、感慨深いものはありました」としみじみと語った。

 杉内投手チーフコーチは「ちょっと力んでいたけどね。何とか0点に抑えてくれたから」とねぎらった。「緊張もあって球も上ずっていたので、次は落ち着いて投げられるようにしたい」と伊藤。27歳がここからプロでの階段を本格的に上っていく。(田中 哲)

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