◆JERAセ・リーグ 広島6―3DeNA(30日・マツダスタジアム)
広島の矢野雅哉内野手が、今季6度目の3安打を放ち、今月26日のヤクルト戦(神宮)以来プロ2度目の1試合3打点の活躍で快勝に導いた。
3回1死二、三塁から、コンパクトなスイングで中前に2点適時打。リードを5点に広げる貴重な一打で1イニング4得点の猛攻を締めくくった。2回先頭の打席では今季4本目の三塁打を放って先取点の起点になり、5回1死一、三塁の打席でも右前適時打。直近5戦中3戦がマルチ安打以上という量産ぶりだ。
この日は実兄で三菱重工Eastの幸耶氏が都市対抗野球決勝戦で2本塁打を含む4安打3打点の活躍で優勝に導いた。お立ち台では開口一番、実兄の活躍をファンに報告。「向こうもそうかもしれないですけど、兄貴が大きな舞台で活躍することは、やっぱり活躍したら頑張らないといけないと刺激になります」と、野球を始めるきっかけにもなった兄に続いた。
開幕時の守備固め、代走から遊撃レギュラーをつかみとって前半戦を終え、後半戦に向けて「もっとできることはある」と向上心は増す一方。「投手陣が踏ん張ってくれているので、野手陣がもっと打って投手をカバーするという気持ちで毎試合、頑張っていきたいと思います」。今季、何度も遊撃守備でチームを救ってきた25歳は、打撃でも存在感を放っていく。