◆第95回都市対抗野球大会▽決勝 三菱重工East3―1JR東日本東北(30日・東京ドーム)
三菱重工East(横浜市)が、14度目の出場で初優勝を果たした。
広島で活躍する矢野雅哉の兄・矢野幸耶遊撃手(30=北陸大)が、1回裏に先頭打者本塁打を放って先制。3回には2打席連続でソロアーチを打ち込んだ。この日が誕生日だった矢野は、4安打3打点でチームの全得点をたたき出し、勝利に大きく貢献した。
広島で内野手として活躍する矢野雅哉は、弟にあたる。前日の準決勝のあと電話で会話したことを明かし「『打たなくていいから優勝しろ』と生意気なことを言っていました。この結果なので、何も言わせませんよ」と笑顔を見せた。
投手陣は、4人の継投でJR東日本東北の打線を1点に抑えた。最後の2イニングを締めた本間大暉投手(29=専大)は、最優秀選手賞にあたる橋戸賞を受賞した。
佐伯功監督(49)は「この選手たちに日本一になってほしかった。最高にうれしいです」と喜びを述べた。