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宝塚大劇場での新人公演復活に村上浩爾理事長、稽古の負担軽減して「将来に大切な場。継続していきたい」

スポーツ報知 2024年7月31日 15時15分

 宝塚歌劇団の村上浩爾理事長が31日、宙組公演再開や劇団の改革について取材に応じた。

 昨年9月に宙組の娘役・Aさんが転落死した原因の一つに、新人公演の長(リーダー)としての心身的な負担があり、劇団側も稽古時間、日数の見直しなどを実施。東京宝塚劇場での新人公演は宙組問題以降も継続して行われてきたが兵庫・宝塚大劇場では昨年9月7日上演の月組「フリューゲル」(主演・瑠皇りあ)以降、上演が見送られてきたが、8月1日の雪組「ベルサイユのばら ―フェルゼン編―」で約11か月ぶりに再開される。

 入団7年目までの劇団員が本公演と並行して稽古する新人公演について村上氏は「やっぱり負担が大きかったということは認識しております。一方でもちろん、(生徒の)今後の将来、舞台に立つにあたっての非常に大切な場。あすから宝塚、東京と両方させていただきますが、この仕組みについては継続していきたい」とした。

 新人公演上演日は「今まで18営業日目ぐらいを目途にやってきた」といい、短期間での準備が必要だったが「23営業日ぐらいを目標に、しっかりと日程を確保。(本公演の)初日が明けた当日すぐに新人公演の稽古を開始しないといけないというような状態から、脱出することができるというのは大きい。1日も新人公演の稽古をしない日も作ろうと考えている」と改革プランを説明した。

 スケジュールとともに、これまで新人公演の生徒の負担になっていた制作準備に関しても「小道具を作る、本役さんの衣装を新人公演用のために手配する手続きの書面・申請書の作成など生徒がやってきたたんですが、事務員ではないので得意じゃない人もいる。その負担は軽減するため、できるだけ分散する形にしていく」と、今後のワークシェアリングの重要性を語った。

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