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競泳・三井愛梨が全体9位で準決勝進出「悪くはない」 腕立ても懸垂もできなかったスイマーが才能開花

スポーツ報知 2024年7月31日 19時3分

◆パリ五輪 第6日 ▽競泳(31日、ラデファンス・アリーナ)

 女子200メートルバタフライ予選が行われ、初出場の三井愛梨(横浜サクラ)は2分9秒12の全体9位で準決勝に進出した。「8秒台ぐらい出たらいい方かなと思ったけど、9秒1ということで悪くはないと思う」と振り返った。

 28日の男子400メートル個人メドレー決勝で、同じく初出場の18歳・松下知之(東洋大)が、4分8秒62の自己ベストで銀メダルを獲得した。「初代表でメダルを取ってということで、本当に刺激になった」と目を輝かせた。

 初めて挑んだ昨年の世界選手権で5位入賞。「五輪は小さい頃からの夢の舞台。キラキラした、憧れの舞台」と心を躍らせパリに入った。2000年シドニー五輪で400メートル個人メドレー銀メダルの田島寧子さんらを育てた藤森善弘コーチに高校1年から師事し、才能が開花。当初は、コロナ禍で泳げない時期もあり「トレーニングは全くできなかった」と藤森コーチ。腕立て伏せは1回がやっと。懸垂も「ぶら下がっているだけ」というところから二人三脚が始まった。

 パワーはないが持久力は天性のもの。藤森コーチによれば、高地合宿に行っても血中の酸素濃度が下がりにくく、ランニングでは男子選手より速いと言う。3月のメキシコで高地合宿では、週に多い時は3回のウェートトレーニングを敢行。今では懸垂も数回こなせるようになり、スピードアップにつながった。「準決勝で自己ベストを出すつもりで泳ぎたい」と決勝進出へ意気込んだ。

 同予選で、牧野紘子(あいおいニッセイ同和損保)も2分10秒79の全体15位で準決勝に進んだ。

 ◆三井 愛梨(みつい・あいり)2004年6月12日、神奈川県生まれ。横浜サクラスイミングスクール所属。幼い頃は新体操に取り組み、5歳から水泳を始める。23年世界選手権女子200メートルバタフライ5位。法大2年。163センチ。

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