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巨人「躍進の7月」14勝6敗 6月までの1試合平均2・77得点から3・80得点にアップ…さあ勝負の8月

スポーツ報知 2024年8月1日 5時0分

◆JERA セ・リーグ 阪神9―6巨人(31日・甲子園)

 巨人が阪神に2連敗し、10カードぶりの負け越しが決まって2位・広島に1差に迫られた。4連勝中だったF・グリフィン投手(29)が初回に崩れ、押し出し四球を含む4失点。4回6安打4失点、自己ワーストの5四球で3敗目を喫した。一時は1点差に迫るも、6、7回で救援陣が5失点と粘れなかった。だが、7月は14勝6敗と大きく勝ち越し、課題だった得点力が向上。勝負の8月へ土台を築いた。甲子園開場100周年となる1日は、エース戸郷で白星発進したい。

 鉄壁を誇ってきた投手陣が阪神打線につかまった。超満員の甲子園球場に虎党のチャンステーマが鳴り響く。真夏の酷暑と大声援の中、14被安打、今季ワーストタイ9失点。「グリフィンもたぶん、これ以上悪くならないくらい悪かったので。次、期待しています。打線の方は何とか追いつこうとしていたり(6得点で)いい兆しはたくさんあった。今日は負けは負けでしっかり受け止めて」と阿部監督。連敗で、伝統の一戦では4カードぶりの負け越しとなった。

 先発のグリフィンが初回に打者9人で4安打4失点の誤算スタート。その後は4回まで追加点を与えず粘り、打線が5回に2点、6回に1点を返して1点差に迫った。直後の6回、前の回からイニングまたぎとなった泉が5安打4失点して突き放された。7回には平内も1点を追加された。

 1軍外国人枠は5人まで登録可でベンチ入りは4人まで。グリフィン先発に伴い、バルドナードがベンチ外でリリーフは1人少ない8人だった。「今日はバルが上がりだったので(泉が回またぎで)行くしかなかったのでね。だけど、しいて言うなら、追い上げて1点差までいって(6回)先頭の(8番坂本に)2ストライクかな、ヒット打たれて。あれでしらけちゃったね。あそこはバッテリーは反省しなくちゃいけないところ。まあ、それも勉強ですよ」と指摘。泉は2回41球を投げたが、途中で交代させず、イニング完了まで任せたのは、先を見据えて投手を余分に使わない阿部監督なりの運用だった。

 前日30日の3連戦初戦も0―1の6回に登板した中川が大山に3ランを浴びて3失点。僅差のビハインドの展開を任される投手が踏ん張れば同点、逆転の期待が高まる。泉は試合前まで防御率0点台、平内も1点台と奮闘してきただけに責められないが、結果的には痛い追加点となった。

 7月は14勝6敗で首位に浮上。1番・丸、3番・ヘルナンデス、5番・大城卓までの上位打線が固定され、6月までの1試合平均2・77得点から、7月は20試合で76得点、1試合平均3・80得点と得点力が上がった。リリーフ陣もこの甲子園での阪神3連戦前までは月間救援防御率は0・77と奮闘。「ピッチャーが踏ん張りどころ」と話していたように、全員の力を結集して真夏のタフな戦いを乗り越えたい。

 阪神戦は8勝8敗1分けとなった。「また明日、仕切り直して。(3連戦)3連敗はできない。やるのは選手だし、仕切り直してやってくれると思います」。月が替わって勝負の8月へ。総合力で突き進む。(片岡 優帆)

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