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早田ひな、完全アウェーで地元フランス選手を破り8強へ「大声援が聞こえないぐらい集中していた」…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月1日 7時9分

◆パリ五輪 第6日 ▽卓球(31日、パリ南アリーナ)

 【パリ(31日)=林直史】女子シングルス3回戦が行われ、世界ランク5位の早田ひな(日本生命)は同19位のジャナン・ユアン(フランス)を4―0で下し、準々決勝に進出した。

 相手のユアンとは、6月中旬のWTTスターコンテンダー・リュブリャナ(スロベニア)で初めて対戦。ゲームカウント0―2から辛くも逆転勝ちを収めた相手だった。さらに地元フランスとあって、試合会場は完全アウェー。相手が得点すれば、満員の観衆から拍手や歓声、足踏みが鳴り響く独特の空気だった。

 だが、早田は落ち着いていた。「試合前から100(%)アウェーになることは分かっていた。観客と試合をするわけではない。1対1の勝負でどれだけ自分が力を発揮できるか」。競った第1ゲームを13―11で制し、第4ゲームでは多彩なサーブを繰り出し、4―0で勝ちきった。「あの大声援が聞こえないぐらい集中している時間もあった。それぐらい完全に(試合に)入ることができていたので、いい状態で試合ができた」と納得の表情を浮かべた。

 前回対戦で苦戦した相手に快勝できた要因に、補欠として同行する木原美悠(木下グループ)の献身もある。木原はバック表だが、ユアンと同じフォア表に戦型を変えて練習相手を務めてくれたという。早田も「木原選手がめちゃくちゃ器用なので。1時間みっちり、自分の戦型じゃないのに練習してくれて。本当にサポートとしてありがたいなって感じました」と感謝した。

 8月1日の準々決勝の相手はピョン・ソンギョン(北朝鮮)。今大会は張本智和(智和企画)との混合ダブルスで北朝鮮ペアに1回戦で敗れており、再び情報の少ない相手との対戦になる。「向こうも未知数ですけど、向こうからしたらこっちも未知数。自分が持ってるものを全て出すような気持ちで。そして一度、混合ダブルスで負けてしまっているので、もう私には怖いものはない。100%向かっていけるように調整していきたい」と表情を引き締めた。

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