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元世界記録保持者の渡辺一平、「水泳玄人かなと思ったけど全然赤子同然だった」2大会ぶり五輪は6位、悔しさにじませる…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月1日 7時15分

◆パリ五輪 第6日 ▽競泳男子200メートル平泳ぎ決勝(31日、ラデファンス・アリーナ)

 男子200メートル平泳ぎ決勝で、2大会ぶりに五輪に挑んだ渡辺一平(トヨタ自動車)は2分8秒83で6位。目標だったメダル獲得には届かず「水泳って、難しいの一言。27歳で少し水泳玄人かなと思ったけど、全然、赤子同然でした」と、悔しさをにじませた。

 3月の代表選考会を2分6秒94で制し、その後の欧州グランプリでも2分7秒台を連発していた渡辺。好調をキープしていただけに「そういった中での2分8秒という結果。水泳をまだ理解できていない。まだまだ奥が深いという気持ち」。一発勝負の場で実力を発揮する難しさを痛感し「もっと水泳を理解する時間が必要。27歳の僕には、まだまだ理解できていなかった」と、及ばなかった力を認めた。

 早大時代に16年リオデジャネイロ五輪に出場し、準決勝で五輪新をマークしながら決勝6位。21年東京五輪は代表権すら逃し、8年越しにこの舞台に帰ってきた。「8年ぶりのオリンピックの決勝の舞台で、自分自身五輪の北島康介さんに憧れて水泳を始めて19歳、リオ五輪でその目標を達成し、悔しい、雪辱を果たしたい五輪に代わり8年間たくさん努力してきて。今までのいろんな経験を踏まえてこの決勝の舞台に臨めたかなって。この五輪があったからこそ、東京で挫折しても、もう1回あそこの舞台に立ちたいという気持ちを持って 現役続行を選び、27歳になるまで約20年間、水泳という種目に努力してこれたかなっていうふうには思ってるので。このオリンピックの舞台で、僕自身がすごく成長させられた、成長できた」と、実感を込めた。

 今後については「どうなるか分からない」と保留。水泳の奥深さにも改めて触れ「まだまだ学びたい」という気持ちもある。そしてベテランの域に入る自身の立場も踏まえて「後輩に教えなきゃいけないことってこれからたくさんあるというふうに思ってるので。今までいろんな経験をしてきたからこそ、今後の人生も決められるのかな」と語った。

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