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逆風を乗り越えたワタガシペアの勝因 渡辺勇大が東野有紗にかけたひと言で日本勢初の2大会連続メダル王手!…パリ五輪

スポーツ報知 2024年8月1日 7時48分

◆パリ五輪 第6日 ▽バドミントン 混合ダブルス (31日、ポルトドラシャペル・アリーナ)

 2021年東京五輪銅メダルで第4シードの渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY)が、日本のバドミントン界初となる2大会連続のメダル獲得に王手をかけた。デチャポン・プアバラヌクロ、サプシリー・タエラッタナチャイ組(タイ)を23―21、21―14のストレートで下し、4強入り。8月1日の準決勝で勝てば、日本勢同種目初の銀メダル以上が確定する。

 渡辺は「もう一個、もう一個と。僕らの中では思っていますので。もちろんうれしいけど、明日の準備をすぐに切り替えてやりたい」と冷静に話した。東野も「きょうは勇大君に助けられた試合だった。あしたは自分が思いきりプレーできるように頑張っていきたい」と相方に感謝を込めた。

 第1ゲーム(G)から底力を見せた。タイのペアが飛ぶ側のコートで鋭いドライブで攻め、渡辺が前に落とすショットを出すが、逆風の影響もあり、ネットにかかる。一時2―11と離されたが、冷静だった。ラリーで粘って得点し、じわじわと迫った。渡辺が前に落とし、追いつくと一気にたたみかけた。「足を運んでクオリティー高く、相手の前衛に触らせないところを意識して配球して。(東野)先輩が前で思い切ってプレッシャーをかけてくれたので、我慢のゲームだった」とうなずいた。

 第2G終盤も焦りが見え、マッチポイントから6連続失点した。それでも渡辺が東野の背中にポンっと触れ、声をかけ合う。最後はうなずいた東野が決めて、快勝につなげた。「後半は本当に自分がびびって引いてしまう場面が多かったけど、勇大君が『前勝負!』『前勝負!』と言ってくれたので、自信を持って、前でプレーできた」と胸を張った。

 東京五輪では準決勝の壁を越えられなかった。8月1日(日本時間同2日未明)決勝進出を懸け、世界ランク1位の鄭思維(てい・しい)、黄雅瓊(こう・がけい)と対戦。渡辺は「最高のパフォーマンスをするためにきた。チャンスはあると思うし、2人で話し合って、最後まで楽しくゲームをしたい」と決意。8月1日に28歳を迎える東野は「3年前もここで負けているのでリベンジの気持ちで。誕生日WINできるように」と力を込めた。

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