格闘家の武尊が７月３１日、都内で会見し再起戦となる「ＯＮＥ Ｆｒｉｄａｙ Ｆｉｇｈｔｓ ８１」（９月２７日、タイ・ルンピニースタジアム）の対戦相手がブラック・パンサー（タイ）に決まったことを発表した。
武尊は今年１月２８日に有明アリーナで行われた「ＯＮＥ」の日本大会でフライ級キックボクシング世界王者スーパーレックに挑戦したが判定で敗れた。この試合で左足、上腕を筋断裂、肋骨も負傷し一時は引退もささやかれたが再起を決意。対戦相手は７９勝（２１ＫＯ）１７敗のブラック・パンサーとなった。大会は「Ｕ―ＮＥＸＴ」で独占生配信される。
会見で武尊は再起戦へ「まだ日本のファン、世界のファンのみなさんにＯＮＥで勝つ姿を見せられていないので、９月２７日、必ずＯＮＥで初勝利にあげて次につなげたい」と決意表明した。
現在の状態を「前回の試合でヒザの骨を骨折してしまって復帰までは時間がかかったんですけど、ケガもしっかり治って体作りもバッチリできているんで先々月、米国合宿１か月ぐらいやって、また来週から米国やって最後の追い込みやって完璧に仕上げたい」と明かした。
ムエタイの殿堂「ルンピニー」での試合に「日本のファンのみなさんの前で試合をしたい気持ちが強かったんですけど」としたが「ＯＮＥ」からルンピニーでの試合をオファーされ「格闘技人生の中ですごいいい経験になる。いつかは試合をしてみたい会場だったのですごいうれしい」と見据えた。
対戦相手で２４歳のブラック・パンサーの試合映像を見た印象を「スーパーレック選手に戦い方が似ている」と明かし「ローキックも強いしハイキックも蹴れるしパンチでも倒せるしトータルファイターで強い選手」と警戒した。そして「スーパーレック選手へのリベンジに向けての一戦」と位置づけ「派手なＫＯで勝ちたい」と宣言した。
会見には同大会に参戦する元ＯＮＥバンタム級キックボクシング世界王者の秋元皓貴も登場。秋元は元フライ級王者のイリアス・エナッシ（モロッコ）と対戦する。